飛騨高地 人形山(1726m)、三ヶ辻山 (1764.4m)  2011年6月11日

所要時間
 9:54 登山口−−10:36 第1休憩所−−11:01 第2休憩所−−11:23 宮屋敷跡−−11:56 三ヶ辻山分岐−−12:13 人形山 12:38−−12:53 三ヶ辻山分岐−−13:17 三ヶ辻山−−13:38 三ヶ辻山分岐 13:56−−14:28 宮屋敷跡−−14:43 第2休憩所−−15:00 第1休憩所−−15:31 登山口

概要
 湯谷右岸尾根上の林道の約850m地点より往復。人形山、三ヶ辻山とも登山道はよく整備されている(三ヶ辻山は若干道のグレードが落ちる)。人形山は大展望を楽しめる

 高速道路の土日祝日\1000割引終了まであと2週間。今週末と来週末でおしまいであり、これを有効利用しない手はない。遠くまで足を延ばすことを考えると東北方面か北陸方面かと悩み、天候を勘案して北陸として標高ができるだけ高いところで登山道があって未踏の山を探すと人形山と三ヶ辻山が目に入った。地形図では破線があり、ネットで検索すると登山記事がいくつもヒット、登山道があるのは間違いない。安心して出かけられる。

 さて、東海北陸道の北陸側終点に近いこのエリアは東京から遠い。最短コースで行くには松本ICで降りて高山経由で白川郷に入るルートだが、これだと使える高速は松本までで、しかも土曜日に入るのを松本IC付近で待っていると登山口着は明るくなってしまう。そこでガソリンはもったいないが中央道→東海環状→東海北陸道と走って現地に入ることにした。これでも現地到着は日付が変わっているだろう。

 久しぶりの中央道で、所要時間短縮のためいつもり10km/hスピードアップ。燃費は落ちるが時間節約のためには仕方ない。中央道で伊那盆地を南下していると雨が降ってきて岐阜に入ると本降りとなった。予報では北陸では明日午前中で雨が上がる予定で、のんびり寝ていればいいだろう。ただ、コースが長いと帰りの時刻が遅くなるので、初日の山はもっと近い所の方がいいかも。白川郷の東側には籾糠山があり、ここは天生峠まで国道で上がれるのでよろしかろう。

 雨の白川郷ICで降りて南下、国道360号線を上がっていくとなんと工事中で通行止め。げげ、他に近くにう回路はなく、反対側の高山側からアプローチするには飛騨清美ICまで大幅まで戻る必要がある。これはさすがに時間がかかりすぎ、そうなら当初計画通り人形山と三ヶ辻山に登った方が早いだろう。しかし今から登山口に向かうには時間が遅く眠いためゲート手前で仮眠。明るくなるまで3時間も無いだろうが、たぶんその頃はまだ雨だろうなぁ。

人形山登山口 登山口駐車場

 翌朝、何となく目覚めたが睡眠時間が短く頭が重い。うとうとしているうちに雨が弱まってきたので移動開始。国道を北上して五箇山に入り、村上家前で右折、国民宿舎前を通ると左に入る道に人形山登山口の案内があった。あとは道なりに進んでいくと主要個所に案内があり、湯谷沿いの林道から分かれて左に上がっていった。ダート区間がメインで舗装が時々登場する。かなり凸凹だが速度を落とせば普通車でも問題ない程度で心配するほどではない。標高850m地点で東屋と広い駐車場が登場、そこが登山口だった。先客の車は1台だけ、まだ雨が降っていたのでしばし仮眠。やがて大集団がやってきたがまだ雨が降っているようで東屋で待機。このパーティーが出発して静かになるまで寝ていていいだろう。やがて周囲は静かになったので起き出して準備を整えて歩きだした。まだ細かい雨が降っていて傘をさすかどうか悩むところだが、登山道に入ると杉の植林で雨粒を防いでくれ、どうにか雨具を出さずに済んだ。道はきれいでこれが山頂まで続いていれば雨で草木が濡れていてもゴアの出番はないだろう。

登山口の水場。2か所あり 杉植林が続く
第1休憩所(標高1210m) 第2休憩所(標高1390m)

 この尾根はなだらかでなかなか標高が上がらないが、気温が高くても大汗をかかされないのは助かる。今は細かい雨が降っているのでさほど暑さは感じないが、晴れていたら暑いだろうな。やがて大集団に追い付いて、こちらからリクエストしたわけではないが追い越させてもらった。1210m地点で肩のような平坦地が登場、広場があって第1休憩所が登場した。標高1390m肩で第2休憩所が登場、もう雲に突入したようで周囲はガスが漂う。

良好な道が続く 木の高さが低くなってくる
宮屋敷跡(標高1590m肩) 初めて残雪登場

 標高1590m肩(小ピーク)に出ると大きな鳥居が登場、「宮屋敷跡」との標識が立っていた。ガスって周囲が見えないので1618m峰に出たのかと思ったが、すぐに登りにかかって本日初めての残雪が登場、稜線付近でこれだから既にほとんど雪は消えてしまったようだ。まあ、もう6月だからなぁ。なだらかな地形なのでいつ尾根に乗ったのだか気付かなかったが、マルツンボリ山方面につながる尾根上の道の分岐は気付かなかった。帰りも気付かなかったのでたぶんその道は存在しないのだろう。

1618m峰付近 稜線上は森林限界ぎりぎり
少しガスが切れてきた 1560m鞍部から登ると雪田登場

 尾根上に出ると樹林の高さが低くなって冬の気候の厳しさ、雪深さがうかがえる。1560m鞍部からの登りには「梯子坂」の標識があった。ようやく天候が回復してきたようで、ガスが切れ始めた。すっきりと晴れているわけではないが、それまで霧で何も見えなかったのだからぜいたくは言えない。部分的に青空も見えており、もう雨の心配は無いだろう。

三ヶ辻山分岐(1660m峰) 三ヶ辻山分岐から見た人形山

 登り切った1660m峰が三ヶ辻山分岐で、そちら方面にも明瞭な道が延びていた。ネットで見た数年前の記録では三ヶ辻山方面の道は籔が被っていたと書かれていたが、毎年刈り払いするわけではないのかもしれない。三ヶ辻山は帰りに立ち寄ることにして、まずは人形山を目指す。稜線上は森林限界ぎりぎりで樹木は人の背丈ほどであり先の様子が良く見える。人形山から下ってくる2人の登山者が見えており、最初から駐車場にあった車の主だろう。

登ってきた尾根を振り返る

 山頂向けて歩いていると、ガスは晴れて上空も明るいのに雨が降り始め、傘を出そうか悩む微妙な降り方だったが、つばの広い麦わら帽子でそこそこ防げたので我慢して歩く。前から下ってくる2人はゴア上下を着ていたが、朝から雨の中を登ったからだろう。雲は稜線南側から湧きあがってくるので三ヶ辻山はガスの向こう側に半分以上は隠れてしまっていた。雨は短時間で止んでくれた。

北側の人形山山頂標識。たぶん最高点 南側の人形山山頂標識。地形図上の山頂
人形山から見た笈ヶ岳 人形山から見た三ヶ辻山
人形山から見た立山〜剣岳〜北方稜線(クリックで拡大)

 なだらかな稜線を登り切ると山頂を示す標識が2か所に立っていた。高さ的には北側にある標識付近の方が僅かに高そうだが、さほど標高差は感じられない。地形図上の山頂である1726m標高点は南側の標識付近と思われた。どちらも森林限界を超えて展望はいいが、今はあちこちにガスがかかって遠望が利かないのが残念だ。北アの白い山も見えているがてっぺんの稜線が雲の中に入ってしまっており山の形が分からないので同定しようがなかった。帰ってからカシミールで確認してやっと判明するしまつ。白山も雲の中で見ることはできず、笈ヶ岳や大笠山付近もガスがかかっている時間が長くてイマイチだった。

 無人の山頂でしばし休憩。気温は高めだが日が当らないので適度な体感温度であった。もう虫が多く虫よけは念入りに吹きかけた。やっぱこの時期にこの標高の山はきついかな。休憩を終えて次の三ヶ辻山に向かった。

三ヶ辻山方面登山道入口 一部区間のみ根曲がり檜が邪魔

 1660m峰で三ヶ辻山方面登山道に入ると、少しグレードが落ちて体に触れる笹が少しだけ出てきたり、登山道上に根曲がり檜が並んだりするようになったが、まだ1級の登山道と言っていいだろう。雨に濡れた枝葉で体が濡れるほどではなく、ゴアのズボンを履かずに済んだ。道のグレードを低く感じたのは最初の100mくらいで、その後はいい道に上がった。人形山への登りですれ違った2人が今度は三ヶ辻山から降りてきた。

道が良好になる 1660m峰へ登るパーティー

 こちらも場所によっては森林限界を超えて展望が開けるが、おおよそ稜線西側は2m程度の低い樹林で展望はよくない。おまけに風の通りも悪くなって自分のかく汗の蒸気で眼鏡が曇る。これも気温が高くなってきた時期特有の現象だ。振り返って人形山の稜線を見ると、途中で追い越したパーティーが雪田を横切っているのが見えた。

人形山方向を振り返る
もうすぐ三ヶ辻山 三ヶ辻山山頂。狭い
三ヶ辻山から見た白山方面(クリックで拡大)

 やがて水平移動となり、刈り払い終点が三ヶ辻山山頂だった。こちらは人形山と違って刈り払われた範囲は狭く、北側は人間の背丈より僅かに高い灌木でそちら方向の展望が見えないのが残念だ。白山、北アルプスは相変わらず雲が絡んですっきり見えない。西寄りの風がブロックされて蒸し暑いので山頂での休憩は取りやめて、1660m峰まで戻って休憩した。山頂には大パーティーの姿があった。

1660m峰へと戻る 1660m峰付近から見た三ヶ辻山
宮屋敷跡から下る 登山口到着

 だいぶ天候は回復してきたが北アルプスや白山にかかった雲が切れることは無く、今日一日の展望はこんなものだろう。明日に期待するか。宮屋敷跡から樹林帯に入り緩やかに下り続け、第2・第1休憩所を通過し、じんわりと汗をかきつつ登山口に到着。先客2人は帰り支度の最中。こちらはその前に水場でタオルを濡らして汗を洗い流して着替えたが、その間に足を数か所虫に刺され、派手に腫れてやたら痒かった。もうどこでも虫対策が必要だな。

 

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